リネオ、組込み機器をスマート化する新製品 "SmartU2" を発表

2010 年 05 月 10 日   プレスリリース

リネオソリューションズ株式会社 [英語表記: Lineo Solutions, Inc. 本社：長野県塩尻 代表取締役 二木健至]（以下リネオ）は、Linux システムを対象とした "SmartU2" を発表いたしました。

"SmartU2" (スマートユーツー)は、Linux システムを搭載した機器のシステムを、インターネットを介してリモートからの更新を可能にします。

"SmartU2" は、"SmartU2 Manager" をコアとした管理用サーバソフトウェア群と機器に組み込まれる "SmartU2 Agent" で構成されます。機器に組み込まれた "SmartU2 Agent" は、サーバと定期的に交信し、サーバに格納された更新情報に応じて更新データを取得し、システムの更新を実行します。更新にともなう一連の処理は、カスタマイズ可能で、更新作業はすべて自動的に行われます。

SmartU2 ロゴマーク

リネオソリューションズ株式会社 代表取締役 二木健至は次のようにコメントしています。
「リネオは、Linux システムを搭載する製品の開発に対応する製品およびプロフェッショナルサービスの提供しております。『ユビキタス』や『エコ』、あるいは『スマート』といったキーワードが象徴する時代の要請に組込み機器も応えてゆかなければなりません。今回発表する "SmartU2" は、Linux システムを搭載する機器の製品寿命や付加価値を大幅に向上させるソフトウェア製品として受け入れていただけるものと考えております。」

技術背景

ユビキタス化が進み Linux システムを搭載した機器数は拡大の一途をたどっています。これらの機器は様々な環境で使われますが、ほとんどの場合、設置されてから複数年、時に 10 年を超えて稼動し続けます。稼動期間中に安定的に動作するだけでなく、必要に応じて、安全に、効率的に機器のシステムを更新できるスマートな環境は、これからの組込み機器が備えるべき必須の要件となります。

SmartU2 のシステム概要イメージ

SmartU2 の運用イメージ

Linux システムを搭載した機器で、システムの更新を必要とするシーンすべてで利用可能

• マンションや住宅に設置される機器
• 工場内に設置される機器
• 店舗ネットワークに接続される機器
• 保守が困難な場所に設置される機器
  など多用途での利用が可能

システム概要

管理サーバ用ソフトウェアと機器（ターゲット）側ソフトウェアで構成

管理サーバ（ホスト側）

リネオがこれまで培ってきたオープンソース技術とその中から生み出した独自技術を高度に統合して構成。

SmartU2 Manager により

• 対象となる機器の更新ソフトウェア、機器の状況を一元管理< li/>
• 更新スケジュール（日時を任意に指定可能）に従っての一斉更新が可能

機器（ターゲット側）

リネオ独自の組込み技術を集結して開発。極めてコンパクトなサイズを実現しました。

• 機器に組み込まれた SmartU2 Agent が管理サーバの SmartU2 Manager と交信しシステムの更新を実行
• 機器をグループ化することで、グループ毎の一斉更新も可能

更新可能なソフトウェア

• Linux システム（ルートファイルシステムを含む）
• アプリケーション
• 各種コンテンツまで幅広く対応

システム構成

製品リリースに先立って 2010 年 5 月 12 日（水）から東京ビッグサイトで開催される「組込みシステム開発技術展（ESEC2010）」 リネオ（ブース No：東 37-6）においてデモ展示を行います。

発売日

5 月 28 日

提供価格

1,800,000 円～（消費税別）SmartU2 ミニマムパック

リネオソリューションズ株式会社

リネオソリューションズ株式会社は、組込みLinuxオペレーティング システムをコアとして、クロス開発環境（Lineo uLinux ELITE）、ソフトウェアおよびプロフェッショナルサービスなどの組込みソリューションを提供します｡リネオの組込みソリューションは、お客様の組込み製品開発を容易にするとともに、開発期間を短縮することによりTime-to-Marketを実現します。

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Linux は、Linus Torvalds の米国およびその他の国における商標または登録商標です。