Timesys Embedded Board Farm は、組込み製品開発時にネットワークを介して遠隔地からリモートデバックを可能にするソリューションです。
プロジェクト初期段階では開発ボード数が限られ、デバッグとテストには制約がともないます。開発チームメンバーが遠隔地に、あるいは同じビル内の異なるフロアに分散するといったケースもあり、開発スケジュールの最適化には多くの課題がともないます。Embedded Board Farm は、これらの制約を解消し、開発コストの削減、製品の市場投入までの時間の短縮を可能にします。
開発ボードを外部に持ち出さず、ネットワークを通じリモートにいながらローカルボードと同じような感覚で開発やデバッグが可能
複数ユーザーで共有テストリソースへアクセスができ、開発やデバッグの状況を共有可能 開発コストとスケジュールを最小化
EBF Dashboard と呼ばれる管理画面で、開発ボード群、アクセスユーザー、テストの実行結果などを一元管理できます
REST API と Timesys IO コントローラーハードウェアにより、実際のハードウェアでのシームレスなテスト自動化が可能になります。
さまざまなテストフレームワーク、ビルドシステム、および Jenkins などの CI ツールと簡単に統合できます。API を使用することで、電力測定など様々な機器制御をリモートで行えます。
任意の場所から必要な数のテスト対象デバイス(DUT)を追加することにより、テストインフラストラクチャを簡単に拡張できます。
開発中のボードは「Zombie(ゾンビ)」と呼ばれる装置に接続し、Zombie は Board Farm Cloud Server と通信を行います。
Zombie は、専用インターフェース機器として Timesys がデザインしています。お客様ボードの電源 ON/OFF、SD カードエミュレータの SDMUX を用いた SD カードの書き換えなどをボードに触れることなくリモートで実行できます。複数の開発拠点から同じボードにアクセスできるという特徴は、これまでの開発手法を大きく変えるとともに開発における時間とコストの削減に大きく寄与します。
Zombie 1 台に最大 4 ボード(同一、異機種を問わず)接続でき、機器の開発状況やテストの目的などによって様々な使い方が可能です。
EBF オンプレミスソフトウェアは、ユーザーに Web インターフェイス、REST API、およびコマンドラインインターフェイス(CLI)を提供し、選択したリモートデバイスに接続するためのフレームワークをテストし、デバイスがすぐ隣にあるかのようにフルアクセスとエクスペリエンスを提供します。
Timesys によるカスタムハードウェアです。最大 4 つの DUT を接続することができ、企業ネットワーク内のどこにでも配置できます。
I/O コントローラーとエキスパンダーは Timesys が提供するハードウェアで、Zombie に接続し DUT を制御する機能を提供します。
電源制御、SDMux※、ホットプラグ(イーサネット/USB)、ユーザー制御の GPIO ピンと I2C バスを提供します。
ADB Remote Controller (ARC) は、Embedded Board Farm によるリモート開発時の入力デバイスの制御などを支援するソフトウェアです。
ARC をご利用いただくことで、リモートデバイスのタッチスクリーン操作やキーボード入力などを制御することができるようになります。
実機を用いての開発・検証作業の際には出社する必要があり、テレワークなどでの勤務を考えた際に課題がありました。サイバートラストではこうした課題にどのように取り組んだのか、サイバートラスト IoT 技術本部の豊岡 拓さんにお話を伺いました。