2018 年 04 月 06 日 Linux 技術ネタ
一昔前に、デスクトップ環境は Linux か、Windows かなんて議論があったことも忘れていましたが、最近 Windows のMicrosoft Storeの検索のキーワードに linux を入れるとなんと、こんな感じに表示され、C ドライブ上に Linux on Windows なんて魅惑的な文字が表示されます。
Linux 上で Windows アプリを動かす場合は、Wine を使ったり、最近では仮想マシンをインストールしたりいろいろと工夫がされています。また、昔は Windows上で Linux 環境を構築しようとすると、Cygwin であったり、 MinGW を使ったりするのですが、ファイル名の大文字小文字の区別がつかなかったり ( Linux の kernel の構築ではまるパターン)、リンクの問題が解決しなかったりと、過去当社の製品の ELITE の Windows 版もこの問題があり、結果 Windows 上の仮想マシンに ELITE をインストールすることを推奨環境としました。
概要は以下の Microsoft のページから、読み取ることができます。
The Windows Subsystem for Linux lets developers run Linux environments -- including most command-line tools, utilities, and applications -- directly on Windows, unmodified, without the overhead of a virtual machine.
The Windows Subsystem for Linux は、開発者へ Linux 環境を動作させることを許可する、ほとんどのコマンドラインツール、ユーティリティ、アプリケーション、それも仮想マシンのオーバヘッドなく、変更することなく、Windows 上で直接に。とのこと。なんだか仮想マシンより性能が良さそうな印象を持ってしまいます。
さらに、同じく Microsoft 社 MSDN のブログでは
We recently announced Bash on Ubuntu on Windows which enables native Linux ELF64 binaries to run on Windows via the Windows Subsystem for Linux (WSL). This subsystem was created by the Microsoft Windows Kernel team and has generated a lot of excitement...
と Native の Linux ELF64 バイナリを WSL 経由の Windows 上で動作させる、みたいです。
Microsoft Store からは、Kali Linux、Debian ProjectからのDebian GNU/Linux、SUSE Enterprise Server、OpenSUSE、Ubuntu などが選べます。
自分の開発マシンも Ubuntu をインストールしておりますので、今回は Ubuntu を選択してみます。インストールは C ドライブ指定のようで、195.6MB の空き容量の確認後インストールが開始されます。特に問題なくインストールは終えたのですが、起動するも添付エラーとなっております。指示の通り、Microsoft Bing に行ってみますと、こちらのサイトにジャンプして、内容確認したところ
Troubleshooting: Installation failed with error 0x8007007e
This error occurs when your system doesn't support Linux from the store. Make sure that:
Windows の検索に powershell と入力して、管理者権限で起動後以下の指定のコマンドを入力した結果、なんだか再起動が必要そう。
Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName Microsoft-Windows-Subsystem-Linux
Windows の再起動後、Ubuntu を起動すると以下の感じでインストールが始まり
ユーザ名とパスワードを入力して
で、dir コマンドも、ls コマンドも使える Windows 上の Linux が動きました。
df すると windows 上のドライブがマウントされていることを確認できます。
となると、やっぱり X Window あたりを動かしたくなってきます。ネットで検索してみますと、VcXsrv が良さそうですので、関連するパッケージを Ubuntu(Windows 上の)にインストールしていきます。
Windows Subsystem for Linux + VcXsrv + RubyMine でWindowsでも快適なRails開発環境を作ろう
sudo apt-get update
sudo apt-get install language-pack-ja
sudo apt-get upgrade
当方の環境では、先に language-pack-ja をインストールしないと upgrade でエラーになりました。その後、Ubuntu(Windows 上の)に gnome-terminal をインストールします。
sudo apt install -y xterm
さて、肝心のXサーバですが、どうやら Windows 上で動作させる必要があるとのことです。VcXsrv Windows X Serverから vcxsrv-64.1.19.6.2.installer.exe をダウンロードし、Windows でインストールを行います。
Windows 上から vcxsrv を起動後に DISPAY 環境変数を設定し、その後、xterm を起動すると
export DISPLAY=:0.0
xterm
Windows の画面に xterm が起動されます。
Windows から見ると、Ubuntu(Windows 上の)の terminal も、xterm もアプリケーションとなりますのでタスクマネージャーからはこんな感じに見えます。なんだか Linux vs. Windows という状況でなく、もうシームレスに動いている感じです。
2024 年 09 月 02 日 Vigiles サポート
2024 年 03 月 01 日 Vigiles サポート
2023 年 08 月 28 日 Vigiles サポート
2024 年 03 月 26 日 Yocto Project よもやま話
2023 年 07 月 25 日 Yocto Project よもやま話
2023 年 06 月 20 日 Yocto Project よもやま話
2024 年 01 月 10 日 Linux 技術ネタ
2023 年 12 月 12 日 Linux 技術ネタ
2023 年 03 月 31 日 Linux 技術ネタ
2024 年 07 月 26 日 イベントレポート
2024 年 07 月 09 日 イベントレポート
2024 年 06 月 03 日 イベントレポート
2023 年 05 月 30 日 リクルート
2022 年 12 月 27 日 リクルート
2022 年 09 月 27 日 リクルート
2024 年 09 月 25 日 信州リネオ便り
2024 年 08 月 20 日 信州リネオ便り
2024 年 08 月 07 日 信州リネオ便り
2019 年 12 月 10 日 ソリューション統括部
2019 年 12 月 10 日 ソリューション統括部
2019 年 12 月 10 日 ソリューション統括部
2019 年 12 月 13 日 マーケティング統括部
2019 年 04 月 25 日 マーケティング統括部
2018 年 12 月 18 日 マーケティング統括部